こんにちは。かとうだいきクリニックのスタッフです。

今回は身体活動についてお話します。

 

~身体活動とは?~

身体活動とは、安静にしている状態よりも多くのエネルギーを消費する全ての動作を指します。それは、体力の維持・向上を目的とし、計画的・継続的に実施される「運動」と、日常生活における労働、家事、通勤・通学等の「生活活動」の2つに分けることができます。

日常の身体活動量を増やすことで、メタボリックシンドロームを含めた循環器疾患・糖尿病・がんといった生活習慣病の発症予防や、これらを原因として死亡に至るリスク、加齢に伴う生活機能低下をきたすリスクを下げることができます。特に、高齢者においては、積極的に体を動かすことで生活機能低下のリスクを低減させ、自立した生活をより長く送ることができると考えられています。

この身体活動(運動・生活動作)の強さを表す単位としてMETs(メッツ)があります。

 

~METs(メッツ)とは?~

METs(メッツ)は、身体活動の強さの単位です。安静時(座っている状態)を1とした時と比べて、何倍のエネルギーを消費するかで活動の強度を示しています。

 

~身体活動の目安は?~

18~64 歳の身体活動の基準

強度が 3 METs以上の身体活動を、週 23 METs行うことが好ましいとされています。具体的には、歩行又はそれと同等以上の強度の身体活動を毎日 60 分行います。

 

65 歳以上の身体活動の基準

強度を問わず、身体活動を週 10 METs行うことが好ましいとされています。具体的には、横になったままや座ったままにならなければどんな動きでもよいので、身体活動を毎日40分行います。

 

この表は生活動作と運動の強度を示した表になります。

皆さんが普段行っている生活動作や運動はどのくらいの強度なのか、一度確認してみて下さいね。