みなさんこんにちは、かとうだいきクリニックです。

私は、循環器内科医として、これまで様々な経験をしてまいりました。

「心筋梗塞」「心不全」と言った心臓疾患を治療することは、専門医としてもちろんですが、そのなかで一番情熱を注いだのが、このような心臓疾患によりつらい目にあわないように予防することでした。

カテーテル治療や心不全治療薬といった医療の劇的な進歩により、助けるべき命は救えるようになりましたが、その反面少し動くとすぐに息苦しくなったり、体力が落ちてしまい寝たきりになってしまう方が増えてしまいました。

したがって、まずは心臓疾患にかからない、または心臓疾患にかかってしまっても本当の意味での健康寿命を伸ばすようにすることが、患者さんの幸せにつながると私は強く感じています。

そのための必要条件が「適切な食事」・「適切な運動」・「適切な薬物治療」です。

食事やお薬については、メディアなど意識の高まりで皆さんの知識は増えています。

しかし運動については、ぼんやりとしてどこまで運動したら心臓に良いのかはわからないと思います。

現状の外来診察では、「適度に運動して」と指導されますが、具体的にはどこまでやったら適度なの?おそらくわかることは難しいと思います。

「心臓リハビリテーション」という考えかたは、心臓が元気になる運動について具体的な指導ができます。

長くなってしまいましたので、次回具体的なお話をいたします。